2024年5月19日 11時17分
大使館を後にし、次はワルシャワ生命科学大学へ向かいました。
大学では多くの先生方や学生の皆さんが私達を迎え入れて下さいました。
荘厳で歴史を感じさせる講義室にて20分ほど日本のさくらについて
お話をしました。さくらと歴史・日本文化・人々の生活との繋がりなどを
ご紹介する中で、学生の皆さんはさくらや振袖など様々なことにとても
興味を持って質問して下さり、活発な交流ができました。
講義終了後は、大学の広大な芝生に移動し、さくらを植樹しました。
庭の設計や、植物、自然との共生のデザインに携わる先生方が多く、
植樹に関してもレクチャーして頂きました。私にとってはこの日が
初めての植樹だったので、緊張しながらスコップを握り、ポーランドの
地に素敵なさくらが咲き続けるよう願いを込めて植樹を行いました。
先生方ともたくさんお話しさせて頂き、自然を愛し守る意識や
その熱意に感銘を受けました。さくらや日本への特別な思いも感じ、
さくらが繋いでくれたご縁を深く感じました。自然豊かなキャンパスに
日本のさくらを加えて頂いたこと、暖かく歓迎して下さった
大学の皆さんに感謝し、日本での再会を約束しました。
今日は人生に2度とない経験の連続で、感動の詰まった1日となりました。
2024年5月18日 11時11分
4月26日、今日は在ポーランド日本大使館にお招き頂き、大使と
ワルシャワ市長と昼食をご一緒しました。またとない機会に緊張しながら
大使館を訪れると、茶道具や立派な屏風が飾られていて、ポーランドに
いながら日本の趣ある空間を思い出し、少し心が落ち着きました。
大使と市長はお二人とも優しく話しかけて下さり、ポーランドの人々が
日本のさくらや文化を愛していることを教えて下さいました。
とても和やかな雰囲気で美味しい和食を大使や市長と共に頂けたことは、
かけがえのない貴重な経験となりました。お招き下さった宮島大使と、
多忙なスケジュールの中、時間をお作り下さったワルシャワ市長に
心から感謝しております。
2024年5月17日 11時00分
今日はもう一つ大きな活動が残っています。今年創立30周年を迎えたポーランド
日本情報工科大学での講義です。この大学には情報学部以外にも日本文化学部があり、
日本文化や日本語について勉強されている学生の皆さんと一緒に交流の時間を持つ
ことができました。また有難いことに、私の家業である狂言そして能に造詣の深い
先生がいらっしゃるとのことで、狂言についての講義や稽古体験のワークショップも
させて頂きました。講義の中では学生の皆さんがたくさん質問して下さって、
日本の文化が国を超えて興味関心の源泉になっていることを感じられました。
稽古体験も皆さん一緒になって、快く参加して下さいました。直接言葉が
通じなくても、身体を使い、心を通わせることで一緒に何かを作り上げたり、
楽しい経験を分かち合うことが出来るのだと感じ、本当に嬉しかったです。
最後に、私から皆さんへの少しばかりの贈り物として、狂言小舞「若松」を
披露させて頂きました。皆さんに日本文化の美しさや伝承されてきた
心の豊かさが伝わっていれば嬉しいです。
ポーランドという遠く離れた国でも、多くの学生の方が日本に興味を持って、
日本のさくらや伝統芸能、着物、食べ物や映画など様々なことに魅力を感じて
下さっていることに本当に感動しました。
素敵な交流の時間を持てたこと、このような機会を作って下さったカルポルク教授、
生徒の皆さん、大学関係者の皆様、大使館の方に心から感謝致します。
2024年5月16日 10時59分
今日から本格的に日本さくらの女王としての活動が始まります。
朝は素敵なパン屋さんでおいしいブランチを頂いてから、ワルシャワの
代表的な建物の一つである文化科学宮殿に連れて行って頂きました。
宮殿の高層階まで登ると、ワルシャワの街が一望できました。スターリンからの
贈り物と言われているこの建物は、ポーランド人にとっては賛否両論あるようですが、
現地の子どもたちの社会科見学ではお馴染みの場所だそうです。
さて、アパートメントに戻り振袖に着替えたらまずは、数日後にひかえる植樹式の
宣伝ビデオの撮影です。現地のテレビ局の方がいらっしゃって、ポーランド語での
表現も少しですが教えて頂き、多くの方に来て頂けるようメッセージをお届けしました。
現地のソメイヨシノは例年よりも早く咲いてしまったので、少ししか残っていませんでしたが、
美しい関山(品種名)が咲くスポットを見つけ、桜の下でビデオの撮影ができました。
そのあと新世界通りに移り、振袖で写真撮影をしました。ヨーロッパの街並みの中で、
振袖を身に付けて歩くというのは不思議な感覚でしたが、街行く方に注目されながら、
素敵な写真が撮れました。
2024年5月15日 10時55分
こんにちは。第30代日本さくらの女王の片山慶子です。この度、ワルシャワさくら財団のお招きにより、
令和6年4月23日から5月3日にかけて、佐藤シャペロンとともにポーランドへ行って参りました。
4/24、ポーランドでの活動1日目。早朝、ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港に到着し、
ワルシャワさくら財団のバビックさんが暖かく私たちを出迎えて下さいました。その足で
1週間ほどお世話になるアパートメント(コンドミニアム)に向かいました。2階建てのお部屋は
とてもおしゃれでクラシカルな雰囲気に胸が弾みました。
まずは、旧王宮、旧市街を散策しました。多くの建物が第二次世界大戦で壊されてしまい、
そこから写真を頼りに地道に元の姿に建て直したそうです。ヨーロッパらしい重厚かつ
カラフルな建物がそのような歴史を物語っていると思うと、思わず見入ってしまいました。
ワルシャワでの最初の食事はポーランドの伝統的な料理ピエロギとクランベリーソースが
たっぷり添えられたローストダックを頂きました。ピエロギはもちもちな食感で、
ローストダックは皮がパリっと身は柔らかくソースとの相性も抜群で、とても美味しかったです。
昼食後はワルシャワ旧王宮博物館で多くの絵画や美術品を鑑賞しました。特に、ポーランドの
有名な画家であるヤン・マテイコの巨大な歴史画、『The fall of Poland』は圧巻でした。
博物館内は当時の王宮の内観がそのまま再現されており、様々な装飾や壁画、家具など、
すべての内装が豪華絢爛でした。
博物館からアパートメントまでの帰り道、新世界通りでポンチキを買いました。
ポンチキはポーランドで愛される穴の空いていないドーナツです。たくさんある
フレーバーの中から、ピスタチオやローズクリーム、リンゴと桃のペーストが入った
ものを選びました。顔と同じくらいの大きさのドーナツにクリームがたっぷり入っていて、
とても美味しく、大満足の一品でした。
明日から始まる女王としての活動のために、美味しいお食事とスイーツ、
観光でたくさん元気を蓄えられた1日になりました。